ふすまのスキマ

アクティブなとき、そうでないとき、ココロの心太(ところてん)

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【教育】勉強をゲームに例えていたら『なぜ勉強するの?』の回答っぽくなった話

勉強をゲームに例えてみます。
子供に伝わりやすいかと思って。
ドラクエやFFみたいなRPGに。
以前に「子供はなぜゲームに熱中するのか
も書いたし。

書き終わってみて気づいたら、

「なぜ勉強をしなければいけないの?」

の問いに対する、なんとなくの回答を書いていた。。。

というお話です。

 

1.まずゲームを購入します。今どきはダウンロードかも。
 なぜダウンロードするかというと、

 ① 面白そうだから。
 ② 面白そうな情報や評判があるから。

 子供自身が勉強に触れたとき、勉強は楽しそうだという【内発的動機(好奇心)】が芽生えれば、勉強というゲームを自ら購入する。

 しかし、情報が無かったり、子供にとって楽しそうに思えない場合は、大人が、勉強は面白いよって伝えないといけない。「なぜ勉強をするのか?」【意味づけ】しないといけない。

 もし、それまで勉強してきて、勉強がつまらないと思っている子供がいたら、その勉強は「勉強のわくわくさを知らないまま、ただやっていた勉強、やらされていた勉強」だったからだ。「脳を刺激しない、ただの行動」だったからだ。わくわくしながらやる勉強(ゲーム)を知ったら、もうそのゲーム(勉強)は途中でやめられなくなる

 『ゲーム(勉強)は、主人公(自分)を、君自身(自分自身)の手で成長させるから楽しいんだ。』

などで、勉強の意味づけ・動機づけ。

2.ゲームを開始します。(レトロなゲームを思い浮かべてください。)
 RPGのスタート時、主人公は画面の真ん中にいます。何も情報がありません。とりあえず歩き出すと、人がいて情報を教えてくれます。あっちに村があるよ、って。【知識を教えてもらう。インプット。】

3.情報をもとに、次の行動に出ます。
 教えてもらった情報をもとに歩いていたら、村に着きます。【知識を正しくアウトプット。】 その村でさらに情報を得ると、どうやら魔物(問題)が村の外をうろついているらしい。退治してくれ、と頼まれます。魔物は3回素手でパンチするとやっつけられる、と教えてもらいます。【知識と方法のインプット。】
 退治する方法もきいたし、なんかやっつけられそう、と思います。【知識・方法のインプットによる自信。ちょっとした自己肯定感。】

4.魔物を退治しにいきます。【問題を解く。】
 村の外に出て歩いていると、魔物に出くわします。教わったとおり3回素手パンチしたらその魔物を退治できました。【教わった知識と方法をアウトプット。成功体験を得る。】

5.村に帰ります。
 魔物を退治したよ、って報告します。村人は大喜びしてくれます。【褒められる。】 そして、お礼に小さな刀をもらいます【ご褒美をもらう。】 しかし、その村から北にある町には、さらに強い魔物がいる、そして、その魔物が村長の娘をさらっていった、という情報をもらいます。その魔物を退治しに町に出かけようとしたら、3回パンチでは倒せない、という情報をもらいます。そして、小さな刀を『うまく使えば』退治できるという情報をもらいます。一度、魔物を倒せたから、また倒せると考えます。メタ認知。実は、間違ったメタ認知。】

6.北にある町に出かけます。
 町に入ると魔物がいます。小さな刀で戦いましたが、負けました。【問題が解けなかった。点数が悪かった。 不成功体験。】

7.セーブするのを忘れていたので、また最初からスタートし直します。【セーブという知識が不足、または忘れていた。】

8.また同じ魔物に負けます。【認識が甘かった。内省できていなかった。】

9.また、セーブするのを忘れていた。フィードバックできていなかった。失敗から学んでいなかった。】最初からやり直し、今度は魔物の直前でセーブします。失敗から学んで行動した。】

10.でもまた負けます。【解けなかった。内省ができていなかった。

11.なぜ負けるのだろう?ここで初めて考えます。メタ認知の再構築。】

12.そういえば、小さな刀を『うまく使えば』退治できる、って言ってたなあ。【復習して思い出す。気づき。】

13.よくよくその短刀を見てみたら、刃のついてない反対側(切れない方)で魔物と戦っていました。【間違った使い方】そして、短刀の使い方を練習しました。【気づき。さらに練習する。工夫する。】

14.短刀の使い方を覚えたら、すぐに魔物を退治できました。やったー。【以前よりも強い成功体験を得る。しかも自ら気づき、努力を重ねた成功。】

15.とらわれていた「村長の娘」のところにいったら、さらに強そうな魔物がいました。【さらに難しい問題に直面。】

16.負けました。【解けなかった。危険を予測(認知)できなかった。逃げるという選択肢を知らない、または忘れていた。】

17.直前でセーブするのを忘れていました。前はできていたことができなかった。 「セーブは大事だ。」ここで気づきました。強く認識。動機づけ。フィードバック。内省。】

18.どうしたら倒せるだろう?考えました【原因追及。再メタ認知脳に負荷。】 でもわからなかったので現状では無理という判断を下せるメタ認知、町の人から情報を集めました。新たな知識が必要という認知。】

19.レベルが足りないんじゃね?と言われました。【経験値不足、練習不足を教えてもらう。自分では気づけなかった。】

20.町の外に出て、レベル上げをするために、今、倒せそうな魔物を退治しまくりました。練習。復習。努力。】

21.レベルが上がった結果、魔物を倒すことができました。努力した結果の成功体験。】

22.娘をヨメにもらいました。【褒められた。ご褒美。】

 

 この主人公の冒険はさらに続く。。。

 

 

 

『なんのために勉強するの?』

 素朴な素直な疑問だ。

そんな問いを投げかける子供の『状況』によって様々な回答がある。
 たとえば、勉強が好きで、勉強の先にどんな未来が待っているのかをききたいとか。
 たとえば、勉強がつまらなくて、なんのためになるのかを疑問に思ってきいてきたとか。
 たとえば、努力を積みかさね、結果もででいるけど、ふと立ち止まって考えたときの問いであるとか。

 さっきまで、勉強をゲームに例えて書いていたので、そのままゲームに置き換えて、

『なんのために勉強するの?』

の問いに回答してみます。

 

今後(人生において)、
様々な敵(問題)が君のところにやってくる。
その敵(問題)と戦うための
知識と方法を身につけるために、
今、国算(数)理社(英)など、
さまざまな「問題」を解いているのだ。
まずは「知識」を身につけ、
その身につけた知識という「武器」を使って、
そしてその武器の「巧みな使い方」を覚えて、
敵である問題をやっつけていくことになる。

親が敷いてくれたレールがなくなった後、
どこにでも向かうことができる、
広い世界に足を踏み入れた後、
様々な「敵」、
なかには「強敵」という問題に出くわす。
そのときに、
身にまとった「武器や鎧や魔法」を使って戦うのだ。
勉強すると、強力な武器や魔法が手に入るのだ。
船や飛行船だって造れるのだ。
カッコいい!強くなれる!いろんなことができる!

なんどもレベル上げをして、
なんども、もうダメだ、って思いながら、
でも敵に立ち向かっていくのです。
勉強すると、
何度も立ち向かうことができるようになるのです。
コツコツしたレベル上げの大切さがわかるのです。

まあ、負けることもあるけど、いくらでもやり直せる。
負けたときは「なんで負けたのか」考える。
勉強すると負けた理由がわかるようになるのだ。
必要な武器を装備していなかったとか、
自分のレベルが足りなかったとか、
敵の弱点や攻略法を知らなかったとか。

強敵は自分だけでは倒せないときもある。
そんなときは「信頼できる仲間」もいたほうがいい。
勉強すると、いろいろな仲間に出会えるのです。

その頼れる仲間は、
君がピンチの時は助けてくれるし、
仲間が危険なときは、
君が助けることができるのだ。
仲間が瀕死の時は、回復の呪文を唱えてあげたり、
時には、仲間が唱えてくれたり。
勉強すると、仲間を助けたり喜ばせることができるのだ。
そして、仲間は君のことも助け喜ばせてくれるのだ。

ちょっと、長くなって、説教くさくなるが、
ついでだから言わせてもらおう。

敵に勝った時も、決して天狗になってはいけない。
負けた相手のことも考えてみることだ。
もしかしたら仲間になれるかもしれないのだ。
勉強すると、相手のことも考えられるようになるのだ。

自分が力をつけて、どんどん偉くなっていくかもしれない。
「権力」というチカラを手に入れることになるかもしれない。
そんなときは、その手に入れた、
「権力」の上に「胡坐(あぐら)」ではなく『正座』を
そんなヒトになれるように、そんなチカラの使い方ができるようになってほしい。
そのために勉強が必要なのだ。

ラスボスや大魔王を倒せなくてもいい。
その立ち向かうプロセスにおいて、
君が手に入れた「武器」や「経験」や「仲間」は、
君の大切な宝物だ。
いわゆる宝箱を開けて手に入れた、
換金できるような、数値化できるような宝物(お金)も、
生きていくうえで必要なものではあるが、
それが最優先というわけではない。
なぜなら、お金はただの紙切れやモノ。
それ自体には価値はない。
お金を何かと交換して、その交換したものが、
自分に、周りの人に役立ってこそ、価値があるのだ。
勉強すると、何が大切かもわかるのだ。

勉強ってすごいよ。

君が身につけた「生きる力」「生き抜く力」、
そして経験した「プロセス」、
そのプロセスにおいてできた「仲間たち」こそ
大切な宝物なのだ。
それらを大切にしよう。
自分の周りにいる仲間たちを喜ばせたり、
幸せな気持ちにさせることができれば、
自分も幸せに生きることができる。
たとえ、世界に影響を与えるような、
歴史の年表にのるようなことを成し遂げなくても。

君の存在は
「大海の中の一滴の水」
にすぎないのかもしれない。
しかし、君がいないと、
「必ず」一滴分の水が減るのだ。
一滴の水として大海に貢献しているのだ。
君の存在によって、君の周りの仲間は幸せになれるのだ。
そしてそんな仲間をみて、
君は幸せを感じることができるのだ。
さあ、旅立ちの準備をしよう!

っていうか、べんきょーしよー。


なんて。
ちょっとイキッて書いてしまった。。。
(途中から作業興奮状態でした。。。内省。。。)


さいごに

 これまで、子供の学習、教育に関することをブログに書いてきました。今後、どのようなことを書こうかと、メモとして、勉強をゲームに置き換えながら、書きたいことの「全体像」をイメージしていました。そんな「メモ・覚書」からスタートしたのがこの記事です。知らないうちに「なんで勉強するの?」の問いに回答することになったのと、なんか説教くさくなったのと、全校集会で偉人の名言を引用する校長先生の演説みたいになってしまったのですが、そのまま放置です。

shufrieren.hatenablog.com