ココロの雪かき
都内で雪が降った。
まあまあ積もって、ニュースで車が立ち往生しているのを見た
「雪かき」で思い出したことがある。
人事部で仕事をしていたころ、
社員からときどき以下のような意見をもらった。
『昨年はけっこう仕事をしたのに、働いた分、昇給に反映されていない。』
『働いた分は給与に反映してほしい。』
そのとおりです。
反映してあげたいです。
一般に、他者からの評価より、
自己評価は3割増しらしいです。
(この「メタ認知」に関する内容は、後日あらためて書きます。)
ですが、従業員にかけるコトバは、
できるだけ相手の気持ちに寄り添ったものを選びます。
ところが、私のせまいココロはこうつぶやくのです。
自分の家の前だけ雪かきをしていませんか。
両隣の家の前も雪かきするといいですよ。
お向かいさんの家の前も。
年配の方の家の屋根から雪をおろすのを手伝ってあげるのもいいですよ。
雪かきは、自分の家の前、両隣、向かいの家までやって、
それだけやって、やっとその半分ぐらいの見返りがあるのでは。
「ありがとー」や「うちでお茶でも飲んでって」みたいなコトバでもらえたら、
それぐらいで丁度のバランスなのでは。
やったらやったぶんだけ見返りがある、は、自分が幸せ。
周りが幸せになることによって自分はもっと幸せになれるかもしれないということをココロに留めておくと、数字とかカタチ以上の満足感が得られる気がします。
昇給がなくても、給与に反映されなくても、
「よく頑張ってるね。」
「ほんとに助かってるよ。ありがとー。」
のコトバとともに評価があると、
従業員のココロは少し晴れるのでは。
人事部は従業員のココロの雪かきもするといいです。
古い考えなのかなあ。
私のココロはせまいなあ。