先のブログ内で「非認知能力」の重要な要素のひとつとして「メタ認知」をあげた。「メタ認知」とは、「自分自身を客観的に認知する能力」のことである。
メタ認知を私が強く意識するようになったのは、子供の勉強をみていたときである。
同じ間違いを何度も繰り返す
のである。そして、
解けない問題があるとき、
「なぜ解けないか、何を知らないから解けないか、
どうしたら解けるようになるのか」がわからない
のである。自分で参考書やインターネットで調べようにも、
「何を調べていいのかわからない状態」
なのである。もちろん勉強は苦手なほうなのだが、工夫や修正があまりにもできていなかったのである。
よく耳にする、
「うちの子は、勉強の仕方がわからないみたいです。」
「うちの子は、何を勉強したらいいのかわからないみたいです。」
「うちの子に勉強のやり方を教えてあげてください。
やり方さえわかればできるようになると思うんです。」
ってやつ。メタ認知が苦手な子供・親なのだと思うし、メタ認知を意識したことがないのだと思います。少しきつい言い方ですみません。自分自身への戒めのコトバでもあります。
「メタ」とは「高次の」の意味。したがって、メタ認知とは、一段階上の視点から俯瞰的に自分自身を認識・理解したり管理したり評価したりする能力のこと。
自分の中に
「もう一人の自分」
がいて、自分の考え方や感情、行動を
「それどーなのよ。それでいいの?」
と客観的に冷静に教えてくれて、
「こーしたほうがいいんじゃね。」
とか、
「うん、それでよし。」
とか、自分を管理・調整・修正してくれる能力がメタ認知です。「もう一人の自分」が幽体離脱して、天井からアドバイスしてくれる感じ。
メタ認知の起源は、古代ギリシャの哲学者ソクラテス。そう、「無知の知」。「自分は知らない」、ということを「知っている」ってやつ。
メタ認知に関しては、
今後、もう少し深堀りして、
私自身のためにも、
できるだけわかりやすく噛みくだいていこうと思っています。